更年期障害

■更年期障害および卵巣欠落症状

婦人科

女性は40歳を過ぎるころからエストロゲンという女性ホルモンが低下していきます。エストロゲンの低下がさまざまな更年期症状を惹き起こすと考えられております。代表的な顔のほてり症状(Hot Flush)や発汗異常をはじめ、肩こり、耳鳴り、めまい、疲れやすい、不眠、意欲の低下、うつ状態、関節痛などさまざまな症状があり、さらに個人差もあります。さらに、エストロゲンが低下した状態が続くと高コレステロール血症、動脈硬化、骨粗鬆症、アルツハイマー性痴呆を惹き起こすと考えられています。

■ホルモン補充療法(エストロゲン補充)の効果

卵巣欠落症状、更年期症状のある方にホルモン;エストロゲンの補充療法(HRT)が最も有効です。その治療により、顔のほてり症状(Hot Flush)や発汗異常をはじめ、肩こり、耳鳴り、めまい、疲れやすいといった症状は改善します。また、骨粗鬆症や骨折の予防効果があります。HRT開始前および治療判定に最新の腰椎骨密度測定器(DEXA;Hologic 社Discovery)にて4ヶ月毎に治療効果を判定します。さらにコレステロールを減少させ抗動脈硬化作用があります。これは内頸動脈の内中膜肥厚やプラークの有無を確認します。また、うつや認知症の予防効果もあります。また、コラーゲンを増加させる効果もあり、若返り効果もあります。

■ホルモン補充療法を受ける前に必要な検査

婦人科

ホルモンの補充療法を受ける前に、必要な検査があります。乳がん検査(マンモグラフィー検査または超音波検査)、子宮頸がん、子宮体がん検査、骨密度測定検査、採血検査などです。

■閉経が早かった方へ

早発閉経;43歳以下で月経が1年以上ない方は早発閉経といいます。普通閉経は50~51歳で訪れますが、閉経が早かった方は、骨粗鬆症や動脈硬化などの病気が進行している場合がありますので、早めに検査や治療を受けてください。

■中高年の動脈硬化疾患や心療内科的疾患

中高年の高血圧症、高コレステロール血症、うつ状態、不眠症などはエストロゲンの低下が関係している症例も多く見られますので一度当院へご相談ください。
中高年の動脈硬化に関しては血圧脈波検査を行い血管年齢を測定します。ホルモンの補充療法により血管年齢が若返ります。


男性更年期外来

中高年男性において男性ホルモン(テストステロン)の低下やストレスにより更年期障害症状を呈することがあります。具体的には仕事にやる気がでない、元気がない、何に対しても興味がわかない、性欲が低下した、リーダーシップが取れないなど様々な男性ホルモンの低下による症状を呈する方がおられます。また同様な症状としてうつ状態やうつ病も同時に発症する場合がありますので早期発見、早期治療が必要になります。

当院ではまず、問診、自己式うつ尺度検査、テストステロン採血(自費8,800円(税込))を行います。検査の結果により治療の必要な方には前立腺検査血液腫瘍マーカー検査(PSA)検査後に男性ホルモン(テストステロン;テスチノンデポー,エナルモン)剤の注射、HCG治療などそれぞれ自費治療になりますが、5,000~10,000円くらいにて症状の改善や男性機能の改善さらには若さの活力やる気の維持が可能となる治療が可能です。

TELにて予約後診察となります。
電話(03-3751-1111)、
メール(kwc@kugaharacl.com
にてご予約し受診してください。