婦人科領域のがん
1.婦人科の病気かなと思う症状
●不正性器出血がある、帯下が多い、下腹部痛などの症状がある場合
子宮頸がん検査、細菌培養検査、超音波検査をお勧めします。
子宮頸がんは現在若い女性で増加傾向にあります。子宮頸部細胞診に加えて現在はHPV検査(自費;場合により保険)も有効です。
細菌培養検査やクラミジアの検査をすることにより今後不妊症に発展することを早期に予防することができます。
また、超音波検査において卵巣腫瘍といった卵巣疾患や子宮筋腫などの疾患を見つけることが可能となります。
2.子宮頸がん

現在20~30代女性で増加しています。初期は症状がありません。
20歳以上の方は子宮頸がん検査の補助があります。(年齢によっては無料です。)是非利用し受診して下さい。
また、現在では子宮頸がんはヒューマンパピローマウィルス(HPV)の感染が原因であることが解明されました。HPVの感染の有無も調べることができます。(自費)また、そのHPVに感染するのを防ぐワクチンを接種することができます。このワクチンは通常は自費ですが学童中高生は無料の場合があります。是非、子宮頸がん予防ワクチンの接種をお勧めします。60~70%は予防可能となります。詳しくは外来診療にてお尋ねください。
3.子宮内膜がん
子宮の内膜にできるがんです、欧米化の食生活、肥満、糖尿病、未産、月経不順などが原因とされ増加傾向にあります。妊娠してない時期であれば検査可能ですので内膜細胞診検査を受けることで早期発見を心がけてください。
4. 卵巣腫瘍
卵巣のできる腫瘍で良性の卵巣嚢腫と悪性の卵巣がんがあります。超音波検査が必須となります。その他腫瘍マーカー検査やMRI検査が有効な検査方法です。良性の卵巣嚢腫では薬物治療も有効です。
婦人科領域の良性疾患で内分泌関連の主な疾患
1.子宮筋腫
婦人科の器質的疾患のなかで最も多く認められる疾患です。症状としては、月経量の増加、貧血様症状、月経痛などです。現在、薬物治療や施術治療に加えて、塞栓術、超音波粉砕術(自費)も施行されております。当院では、月経量低下を目的とした薬物療法や縮小や閉経誘導を目的とした注射(GnRHa)療法を主体としております、お気軽にご相談下さい。
2.子宮内膜症
卵巣に月経血が逆流し卵巣が腫れる子宮内膜症性卵巣嚢腫なると痛みだけでなく不妊症や卵巣がんの発展の考えられます。月経困難症(生理痛)の段階でお薬による治療を行うことで初期の段階で治療をすることが可能です。薬物治療も数種類ありますので是非が外来診察でご相談ください。
3.月経不順
卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンのどちらかまたは両方の分泌低下が原因でおこります。採血検査のホルモンの測定が可能です。また、脳内の下垂体や視床下部から分泌されるホルモンの低下の場合も考えられますので、その場合は負荷検査やMRI検査が必要な場合があります。基礎体温表をつけていただき外来受診をすると一部の検査を省くことがでます。治療はホルモン療法が主体となります。
4.不妊症
現在さまざまな原因により増加傾向にあります、6組に1カップルが不妊症といわれております。当院では採血検査によるホルモン測定や薬物治療を中心に診療を行います。基礎体温表をつけ外来受診をして下さい。卵巣の予備年齢を予測するアンチミューラ管ホルモン(AMH)の測定も可能です。
当院の場合一般不妊症外来となります。ほとんどの検査や薬剤は保険診療内で検査や治療が可能です。
血液検査にてホルモン測定、卵胞経腟超音波検査、排卵誘発剤など保険診療で治療ができます。
AMH (卵巣予備能検査) |
保険適応600点 (検査代のみの保険費用は3割負担の場合;約1800円となります。) |
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自費診察(症状なく検診もしくは検査希望の場合)
子宮頸がん検査 | 4,000円 |
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HPV検査 | 4,500円 |
子宮体癌検査 | 6,000円 |
性病検査 (クラミジア+淋病) |
4,500円 |
ブライダルチェック(クラミジア+淋病+梅毒) | 8,000円 |
婦人科細菌培養検査 | 2,000円 |
産科妊婦健診
当院にて妊娠検査確認後日本赤十字医療センター分娩予定もしくは他の連携病院にて当院にて妊婦健診を指定の週数まで希望される方。
妊娠人工中絶手術
妊娠5週~9週未満の方で合併症がない方はMVA吸引法にて子宮内膜の損傷が少ない手術が可能です。手術料金は約12万となります。
術前検査は別途になります。